思考鍛刀場

自分の思考を可視化し、公開の場で綴られた自分の言葉を客観視することで何を感じるか。 2016年3月4日から始めた3ヶ月間限定ブログ。 開始当初は毎週金曜日更新とルールづけていたが、更新日目指して作り込んでしまい、本来の意図が損なわれてしまったので、思い立ったが吉日更新に変更。

天国などない

今、音楽業界は変化の真っ只中にあって、CDや配信の売り上げよりもライブによる収益が上回りつつある。

アーティスト、ミュージシャンとして売れるためには、いいライブをすることを強いられている。

体験は唯一無二だから、このコピー溢れる社会のおいては必然の流れであるし、いいライブをするアーティストが増え、そして照明やその他演出も進化していくわけだから、イチ消費者としては特に悪い流れだとは思ってなかった。





時は遡って、


アメリカン・イディオット」という作品をGreen dayがこの世に生み出したのは2004年。

この作品の制作期間中、世界はイラク戦争という憎しみ合いの中、沢山の血が流れた。


Green dayは「反戦」というコンセプトの下、"クソなアメリカン"と題したアルバムを、パンク・オペラという新たな手法を用い、音楽革命と共に世の中に訴えた。

この力強い作品は2005年にグラミー賞のロック部門の最優秀賞を受賞。

そして、翌年にはこのアルバムからの2nd シングルが、グラミー賞最高賞、最優秀レコード賞を受賞した。







時は戻って、2016年。


体験型音楽への移行の過程で、オーディエンスを踊らせる目的の下作られたEDMが世界を席巻し、日本ではアイドルが次々と記録を塗り替える。

アイドルだからといって、バカにしてはいけない。

「可愛い」だけでは生きられない。厳しい現実に対峙し、笑顔の裏で想像を越える努力をしている。



気鋭な作家も数々登場し音楽の質上がり、パフォーマンスも、ライブ会場もどんどん向上している。



売り上げという結果も伴って。










不意にGreen dayを聴いた夜。







今も世界は泣いている。







今から40年前に、ジョン・レノンは「Imagine」で何を歌ったっけ。




僕が音楽に求めるもの、そして今の自分にできることを問いた月曜日。